スーツケース、キャリーケース、キャリーバッグ――旅行用のケースには、いくつもの呼び名があります。「どれが正しいの?」「何か違いがあるの?」と気になったことがある方も多いはずです。
結論から言うと、これらの言葉に明確な定義の違いはなく、ほとんど同じ意味で使われています。とはいえ、言葉の成り立ちや、なんとなくの使い分けを知っておくと、商品を探すときにも迷いにくくなります。
ここでは、スーツケースとキャリーケースの違い、そのほかの呼び方や英語表現、そして名前ではなく中身で選ぶコツまでをまとめました。すっきり整理していきましょう。
スーツケースとキャリーケースに明確な違いはない
まず押さえておきたいのは、スーツケースとキャリーケースは、ほぼ同じものを指す言葉だということです。販売サイトでも、同じ商品が両方の名前で呼ばれていることがよくあります。
あえて使い分けのニュアンスを挙げるなら、次のような傾向があります。
「スーツケース」は、もともとスーツ(衣類)を運ぶための箱型ケースが語源。旅行用のハードケース全般を指す、いちばん一般的な呼び方です。
「キャリーケース」は、「キャリー(carry=運ぶ・転がす)」が示すとおり、キャスターとハンドルで転がして運ぶことを強調した呼び方。とはいえ現在のスーツケースはほぼすべてキャスター付きなので、実質的に同じものを指します。
つまり、どちらの言葉で探しても、出てくる商品に大きな差はありません。名前で迷う必要はないということです。
そのほかの呼び方と英語表現
旅行用ケースには、ほかにもいくつかの呼び方があります。整理しておきましょう。
「キャリーバッグ」も、キャリーケースとほぼ同義で使われます。やや広く、布製のソフトなタイプを含めて呼ぶこともあります。
「トランク」は、本来は大型の旅行用の箱を指す古い言葉。現在ではクラシックなデザインや大型のケースに使われることがあります。
「キャリーオン」は、機内持ち込みできるサイズのケースを指す呼び方として使われます。
英語では、旅行用ケース全般を「suitcase(スーツケース)」と呼ぶほか、荷物全般を指して「luggage」「baggage」と表現します。転がすタイプを「rolling luggage」と言うこともあります。
名前ではなく「中身」で選ぶ
呼び方に違いがほとんどない以上、選ぶときに大切なのは名前ではなく、実際のスペックです。次の3点を基準にすると、迷わず選べます。
ひとつめはサイズ(容量)。泊数に合う容量を選ぶのが基本で、1〜2泊なら〜40L、3〜5泊なら50〜70L、長期なら80L以上が目安です。
ふたつめは素材。軽さとデザインのポリカーボネート、堅牢さと質感のアルミ、軽量で扱いやすいソフトタイプから、旅のスタイルに合うものを選びます。
みっつめは開閉構造。密閉性と防犯性のフレームタイプ、軽さと拡張性のファスナータイプ。重視したいポイントで選びましょう。
「スーツケース」で検索しても「キャリーケース」で検索しても、見るべきはこの3点。呼び方に惑わされず、中身で選んでいけば失敗しません。
Styling Note|呼び方より、自分の旅に合うかどうか
スーツケースとキャリーケース、どちらの言葉を使っても間違いではありません。大事なのは、その一台が自分の旅に合っているかどうか。名前の違いに悩む時間があれば、サイズや素材、使い勝手にこだわって選ぶほうが、ずっと満足のいく一台に出会えます。
呼び方はあくまで入り口。そこから先は、行き先や泊数、好みのデザインで絞り込んでいけば、ぴったりの相棒が見つかります。言葉に縛られず、自分の旅のスタイルを基準に選んでいきましょう。
