財布、ショルダー、リュック、サコッシュ。メンズバッグJPで50代の読者によく読まれている記事を、「どう見られたいか」で並べ直しました。正しい一本ではなく、あなたなりの一本を探してください。
容量やポケットの数、重さの話は、それぞれの記事にたっぷり書いてあります。ここで話したいのは、その手前のこと。バッグを選んで、持って、外に出たとき、自分の何が変わるのか。
バッグを持つ目的は、人それぞれです。だからここでは、バッグを「種類」ではなく「なりたい自分」で分けました。今日の気分に近いところから読んでいきましょう。
バッグを変えると、何が変わる?

この特集の扉の写真を思い出してください。ベージュのジャケットに、グレーのレザートート。それだけで、少し余裕のある休日の人に見えます。
同じ服のまま、バッグだけを替えてみます。黒いナイロンのリュックなら、仕事帰りの人。茶色い革のクラッチなら、これから誰かと食事に行く人。キャンバスのサコッシュなら、ふらっと散歩に出た人。
服は簡単には買い替えられません。でもバッグなら、明日からでも替えられる。50代の着こなしでいちばん手軽に、いちばん大きく雰囲気を動かせるのがバッグだと思っています。
今日は、こう見られたい 選びたいバッグ きちんとした人 ビジネスバッグ/クラッチバッグ 余裕のある大人 トートバッグ/休日バッグ 軽やかな人 ショルダー/サコッシュ 持ち方で差がつく、こなれた人 ボディバッグ ちょっと遊び心のある人 メッセンジャー/リュック 荷物の少ない、身軽な人 財布/セカンドバッグ
きちんと見られたい日のバッグ|背筋が、少し伸びる

形のしっかりした革のバッグを手に提げると、不思議と歩き方が変わります。片手がふさがる分、姿勢を意識するようになるからかもしれません。
初めて会う人との打ち合わせ、大事な会食、冠婚葬祭。「この人に任せて大丈夫そうだ」と思ってもらいたい日は、自立するビジネスバッグか、薄いクラッチを。言葉より先に、持ち物が自己紹介をしてくれます。


肩の力を抜きたい日のバッグ|急がない人に見える

口の開いたトートや、くたっとした革の休日バッグ。中身が少し見えるくらいの無防備さが、「今日は急いでいません」という空気をつくります。
週末のカフェ、本屋、少し遠出した先の美術館。スーツを脱いだ日の自分をどう見せたいかが、いちばん素直に出るバッグです。


身軽になりたい日のバッグ|両手が空くと、寄り道が増える

両手が空くと、気になった店にふらっと入れる。写真を撮る、地図を見る、誰かと並んで歩く。ショルダーやボディバッグ、サコッシュが変えるのは見た目よりも、その日の過ごし方です。
斜めに掛けたストラップが一本入るだけで、シンプルなシャツにも線が生まれます。地味になりがちな休日の服に、ちょうどいいアクセントになってくれます。


ボディバッグは、おじさんの始まり?|開き直って、持ち方で勝負

ファッション業界には、「ボディバッグはおじさんの始まり」という言葉があります。楽だから手に取って、気づけば毎日それ。便利さに身を任せた瞬間に、おじさんが始まる、という皮肉です。
でも、50代はもう立派なおじさんです。いまさら怖がる必要はありません。ボディバッグがおじさん臭く見えるかどうかは、バッグのせいではなく持ち方しだい。開き直って、どう使うかで変えていきましょう。
ストラップは短めに、高い位置で
ベルトを長く垂らして腰のあたりで揺れていると、一気に生活感が出ます。胸の高さにぴたりと沿わせるか、いっそ背中に回す。それだけで、同じバッグでも装いの一部に見えてきます。
中身を詰め込まない
パンパンに膨らんだボディバッグは、どうしても「全部ここに入れてます」感が出てしまいます。財布とスマホと鍵くらいで、ぺたんとした形のまま持つのが格好よく見えるコツです。
服の格に合わせて、素材を選ぶ
ジャケットやニットに合わせるならレザーか、光沢を抑えた上質なナイロン。スポーツ用のメッシュやロゴの大きいものは、Tシャツの日だけに。服とバッグの「きちんと度」がそろうと、おじさんではなく大人に見えます。
良いモノをひとつだけ
小さなバッグだからこそ、ハイブランドに手が届きやすいのも事実。全身を固めず、ボディバッグだけを上質にする。その一点の効かせ方が、50代のボディバッグをいちばん格好よくしてくれます。


ちょっと遊びたい日のバッグ|若作りではなく、遊び心

50代がメッセンジャーバッグやリュックを持つと、「若作り」に見えないか心配になる方もいるかもしれません。でも、狙うのは若さではなく遊び心。きれいめのジャケットに、あえてカジュアルなバッグを一つ外して合わせる。その少しのズレが、こなれた雰囲気になります。
リュックも同じです。アウトドアの大きなものではなく、黒や紺のシンプルな形を選べば、ジャケットの上からでも自然に背負えます。


手ぶらに近づきたい日のバッグ|持ち物が減ると、気持ちも減る

バッグを選ぶ話なのに、いちばん最後は「なるべく持たない」話です。財布を小さくすれば、バッグも小さくできる。セカンドバッグひとつで出かけられれば、それだけで身のこなしが軽くなります。
必要なものだけを持って出かける。それは50代になって手に入る、ちょっとした贅沢かもしれません。50代の読者にいちばん読まれているのも、実はこの財布の記事です。


迷ったら、3つだけ自分に聞いてみる

どれにも惹かれて決められない。そんなときは、スペック表をいったん閉じて、次の3つを考えてみてください。
そのバッグで、誰に会いに行く?
取引先か、家族か、古い友人か。会う相手が浮かぶと、選ぶべき雰囲気は自然と決まってきます。
いちばんよく着る服は何色?
手持ちの服と合わないバッグは、どれだけ良いモノでも出番が減ります。クローゼットでいちばん多い色に合うかどうか。それだけで失敗はかなり防げます。
持ったとき、ちょっと嬉しいか
最後はこれに尽きます。人にどう見えるかより、自分が持っていて気分が上がるかどうか。その一本が、あなたにとっての正解です。
50代メンズにおすすめのバッグブランド7選
ひと通り見て「結局どこのブランドを見ればいい?」となったときのために、50代の読者に選ばれている定番ブランドを、持ったときの雰囲気とあわせてまとめました。
| No. | ブランド | 価格帯 | 素材 | 持つと、こう見える |
|---|---|---|---|---|
| 01 | dunhill(ダンヒル) | 約5万〜15万円 | 本革・キャンバス | 英国紳士の落ち着き |
| 02 | COCOMEISTER(ココマイスター) | 約5万〜12万円 | 本革 | 革を育てる、こだわりの人 |
| 03 | HushTug(ハッシュタグ) | 約2万〜4万円 | 国産本革 | ロゴに頼らない、引き算の人 |
| 04 | aniary(アニアリ) | 約3万〜5万円 | 本革(日本製) | 色で遊べる、余裕のある人 |
| 05 | Felisi(フェリージ) | 約5万〜10万円 | 高密度ナイロン×本革 | 軽やかで品のいい人 |
| 06 | PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ) | 約4万〜8万円 | 本革・ナイロン | やわらかく、きれいめな人 |
| 07 | TUMI(トゥミ) | 約5万〜10万円 | バリスティックナイロン | 世界を飛び回る、実務家 |
※価格帯は目安です。最新の価格は各販売ページでご確認ください。
Styling Note|50代は、自分らしさを楽しむ年代

若いころは「ちゃんとして見えるか」「浮いていないか」でバッグを選んでいたかもしれません。50代になると、その物差しはもう自分の中にあります。似合う色、落ち着く手ざわり、手放せない形。
正しいファッションを探す必要はありません。今日はどんな自分で出かけたいか。その答えに合う一本を選べば、バッグはちゃんと応えてくれます。答えはひとつじゃない。だから、選ぶのが楽しいんです。

